ケイザース運河(Keizersgracht)672番地にあるファン・ローン博物館は、住人が暮らしていた当時のままに家具が配された、運河帯でも数少ない大邸宅のひとつです。1672年に建築家アドリアーン・ドルツマンの設計で建てられ、最初の借り手はレンブラントの弟子の画家フェルディナンド・ボルでした。1602年のオランダ東インド会社の創設者のひとりを祖先にもつファン・ローン家は、1884年にこの家に移り住み、1973年に一般公開しました。毎日10時から17時まで開館しており、大人のチケットは17.50ユーロです。Museumkaartまたは I amsterdam City Cardがあれば無料で入れます。 サロン、地下の台所、庭園を見て回るのに、1時間から1時間30分ほどかかります。館内のカフェでの休憩もお忘れなく。
見どころ

庭園と馬車庫
邸宅の裏には、刈り込んだツゲが並ぶ17世紀風の庭園が広がり、その奥を、同じくドルツマンの設計による古典様式の旧馬車庫の正面が閉じています。カーストラート(Kerkstraat)に面するこの馬車庫は、2009年まで一族の私有地で、その後美術館に加わりました。こうして邸宅、庭園、馬車庫がふたたびひとつにそろい、美術館はアムステルダムでほかにない組み合わせだと紹介しています。

格式ある部屋
青の間、赤の間、鳥の間など、主階(ベルエタージュ)の部屋には、板張りの壁、シャンデリア、一族の家具がそのまま残っています。壁には16世紀にさかのぼる肖像画のコレクションが並び、ミヒール・ファン・ミーレフェルトによるウィレム・ファン・ローンの肖像(1612年)や、ヤン・ミーンセ・モレナールが描いたウィレム・ファン・ローンとマルハレータ・バスの結婚の絵(1637年)もあります。

地下の台所
運河と同じ高さにあるタイル張りの台所と奥の調理場は、華やかな表舞台の裏側を見せてくれます。ここで使用人たちが働いていました。使用人の制服、一族の銀食器や磁器も展示されています。
階段と手すり
玄関ホールの階段の銅製の手すりには、18世紀にこの家を所有していたアブラハム・ファン・ハーヘンと、旧姓トリップの妻のモノグラムが絡み合うように刻まれています。ファン・ローン家は裕福な住人が連なる長い系譜の最後の一族にすぎないことを思い出させる細部です。
実用情報
ワンポイントアドバイス
館内では現金は使えず、支払いはカードのみです(2026年10月時点)。チケットは大人17.50ユーロ、学生13.50ユーロ、6〜17歳9.75ユーロで、6歳未満と、Museumkaart、I amsterdam City Card、Stadspas所持者は無料です。時間指定の予約は必要ありません。土曜日と日曜日の11時にはガイドツアー(土曜日はオランダ語、日曜日は英語)があり、チケット代に加えて5ユーロかかります。階段や敷居が多く、車いすでの見学には向いていません。同じく一般公開されている邸宅ウィレット=ホルトハウゼン博物館は、徒歩10分ほどの場所です。
アクセス
Keizersgracht 672, 1017 ET Amsterdam。運河帯の中、ヴァイゼル通り(Vijzelstraat)とレヒュリールス運河(Reguliersgracht)の間にあります。トラム24番「Muntplein」停留所から徒歩約5分。 地下鉄52番線「Vijzelgracht」駅から徒歩約5分。
営業時間
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