アムステルダムのクラシック音楽の殿堂コンセルトヘボウ(Concertgebouw)は、ミュージアム広場の南端に立ち、国立美術館(ライクスミュージアム)と向かい合っています。建築家アドルフ・レオナルド(ドルフ)・ファン・ヘント(Adolf Leonard van Gendt)の設計で、1888年4月11日に開館しました。ここを本拠とするロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(Koninklijk Concertgebouworkest)が創設されたのと同じ年です。大ホール(Grote Zaal)は世界有数の音響を誇ります。建物は日中は見学できず、ガイド付きツアーもありません。中に入るにはコンサートを聴く必要があります。いちばん手軽なのは、9月から6月までほぼ毎週開かれる無料のランチタイムコンサートです。有料コンサートは、2026年9月と10月には、プログラムと席によって21〜159ユーロでした。
見どころ

ファサードと金のリラ
ミュージアム広場側の、レンガと石のファサードには「Concert-Gebouw」の文字が刻まれています。大ホールの屋根の上では、開館以来、アポロンの楽器である金のリラが輝いています。高さは3.5メートルで、2013年に金箔が貼り直されました。建物は、当時は市域の外だった1883年に打ち込まれた2,186本の木の杭の上に立っています。側面のガラス張りの棟は1985〜1988年の大規模な改修によるもので、ミュージアム広場の歴史的な入口は2023年に再開しました。

大ホール(グローテ・ザール)
約1,950席の大ホールは、ライプツィヒの新ゲヴァントハウスをモデルにしています。無人のときの残響時間は2.8秒、客席が埋まると2.2秒で、後期ロマン派の音楽に最適です。マーラー、リヒャルト・シュトラウス、ストラヴィンスキーがここで自作を指揮しました。壁の上部には作曲家の名前を記した金色のカルトゥーシュが28個あり、バルコニーの縁にはさらに17個が加えられました。

オルガンと楽員用の階段
大オルガンは、1890年にユトレヒトのオルガン製作者ミヒャエル・マールスハルケルウェールト(Michaël Maarschalkerweerd)に発注され、ファン・ヘントが設計したケースに収められています。1993年に落成したフレントロップ(Flentrop)による修復以来、3,952本のパイプを備えています。その両側から2本の長い階段がステージへ下りており、指揮者やソリストは拍手に包まれながらここを通って出入りします。
小ホール(クライネ・ザール)
約430席の小ホールは、フェリックス・メリティスの楕円形のホールを手本にしています。室内楽とリサイタルに使われ、無料のランチタイムコンサートの大半が開かれます。建設当初から、作曲家のカルトゥーシュが12個設けられています。
無料のランチタイムコンサート
7月と8月を除く毎週、30分の無料コンサートが12:30から13:00に開かれます。多くは水曜で、ほかの曜日になることもあります。若い室内楽奏者、音楽院のアンサンブル、大ホールで行うコンセルトヘボウ管弦楽団の公開リハーサルなどです(2026年10月22日の木曜はベートーヴェンとモーツァルト)。無料チケットが必須で、オンラインで予約します。発売は約1週間前の10:00で、1人2枚までです。開場は約30分前です。
チケットと料金
2026年10月には、小ホールのリサイタルは37〜57ユーロ、大ホールのコンサートはほとんどが21〜63ユーロでした。2026年9月には、クラウス・マケラの指揮するコンセルトヘボウ管弦楽団の公演が29〜159ユーロでした。30歳未満の方は、満席でないコンサートに限り、開演4時間前にオンラインで「スプリント」チケットを買え、小ホールは11ユーロ、大ホールは18ユーロです。オンラインでの購入には1回の注文につき5ユーロの手数料がかかり、窓口では不要です。多くのコンサートでは、開演前か休憩時間のドリンクが料金に含まれています。
コンセルトヘボウ OPEN
年に1回、シーズンの初めに無料の一般公開日があり、時間指定のチケットで建物全体を見て回れます。2026年は9月5日の土曜の10:00〜16:00で、52のミニコンサート、オランダ語のオーディオガイド、指揮者用階段での写真撮影、地下の見学の一部がありました。普段は一般に閉ざされている場所に入れる貴重な機会です。
実用情報
ワンポイントアドバイス
ドレスコードはありません。気楽な服装でお越しください。クロークは無料で、バッグ、リュック、傘はホールに持ち込めません。折りたたみ自転車は、クロークにも建物内にも持ち込めません。支払いは窓口もバーもカードのみです。クラシックのコンサートは6歳から入場できます。コンサート中の撮影は禁止ですが、開演前と最後の拍手の間は許可されています。満席の場合は、開演の約75分前に窓口へ行ってください。引き取られなかった予約分がそこで再び売り出され、先着順です。ランチタイムのチケットはすぐなくなります。2026年10月7日の分は5日前に満席でした。オペラやほかのホールとの比較は、アムステルダムのコンサートと舞台のガイドをご覧ください。コンサート前の食事には、建物内にレストラン「LIER」とカフェ・ヴィオッタ(Café Viotta)があり、アムステルダムで食べるのガイドにはほかのお店も載っています。料金は2026年10月に確認したものです。
アクセス
Concertgebouwplein 10, 1071 LN Amsterdam。ミュージアム広場の南端で、ミュージアム地区にあります。中央駅からは、ダム広場とライツェ広場を経由するトラム2番か24番でミュージアム広場(Museumplein)停留所まで行きます。24番はさらに進み、建物の隣のコンセルトヘボウ(Concertgebouw)停留所に停まります。 トラム5番(アムステルダム・ゾイト駅から)と12番(アムステル駅と、地下鉄52番線のデ・ペイプ駅から)もコンセルトヘボウ停留所に停まります。2026年3月29日からトラム3番は運行しておらず、12番は中央駅へは行かなくなりました。車の場合は、ミュージアム広場の地下駐車場(入口はファン・バールレ通り)で、観客に割引があります。建物の周囲には自転車ラックがあります。
営業時間
周辺のスポット
地図で見る →



コメント
まだコメントはありません。