チューリップはいつ咲く?
球根植物の花の季節は、おおむね3月中旬から5月初めまでで、チューリップは最後に咲きます。球根地帯では、3月中旬から4月中旬まではスイセン、3月末から4月末まではヒヤシンスが畑を彩り、4月中旬から5月初めにかけてチューリップに主役が移ります。ピークは、たいていは4月中旬から下旬にかけてです。
この時期は、天候によって毎年ずれます。さらに、畑は球根を育てるための場所です。栽培農家は、花が咲いて間もなく花を摘み取り、株の栄養が球根に回るようにします。そのため、月曜に鮮やかだった畑が、次の週末には緑一色になっていることもあります。出かける前に、球根地帯(Bollenstreek)の公式サイトにある開花マップ(Flower Map、3月初めから5月初めまで毎週更新)と、キューケンホフの開花情報を確認しましょう。
| 時期 | 咲く花 | おすすめの場所 |
|---|---|---|
| 1月中旬 | 温室栽培の切り花のチューリップ | チューリップの日、ミュージアム広場 |
| 3月中旬~4月中旬 | クロッカスとスイセン、早咲きのヒヤシンス | キューケンホフ、リッセ周辺の畑 |
| 3月末~4月末 | ヒヤシンス、早咲きのチューリップ | キューケンホフ、球根地帯 |
| 4月 | 街じゅうの鉢植えと花壇のチューリップ | アムステルダムのチューリップ・フェスティバル |
| 4月中旬~5月初め | 露地のチューリップ、シーズンのピーク | 球根地帯の畑、キューケンホフ |
1週間しか選べないなら、4月の第2週か第3週がねらい目です。キューケンホフは満開、畑も色づいている可能性が高く、街ではチューリップ・フェスティバルが最高潮を迎えます。アムステルダム観光のベストシーズンのガイドでは、この季節をほかの時期と、天気やホテル料金も含めて比較しています。
キューケンホフ:チューリップの大公園
リッセにあるキューケンホフは、この季節に必ず訪れたい場所です。2027年は3月18日(木)から5月9日(日)まで、毎日8時~19時の営業です(最終入場は18時15分)。約700万個の球根が何層にも分けて植えられているので、開園期間中ずっと、次々と花が咲き継ぎます。2027年のチケットは、2026年10月15日から公式サイトで販売されます。
チケットは日付と到着時間が固定で、料金は日によって変わります。公式サイトでは、大人料金がオンラインで21€から(窓口では27€)、4~17歳の子ども料金がオンラインで11€(窓口では15€)と表示されています。3歳までは無料です(料金は2026年10月に確認)。転売サイトには注意してください。公式の販売サイトは、公園のサイトだけです。
2026年シーズンには、メトロのヨーロッパ広場駅から公園へ向かうアムステルダム発の臨時バスや、ハールレムとライデンからのバスが運行していました。2027年の路線とセット券はまだ公表されていません。行き方はスポット紹介のページで詳しく説明しています。開園と同時に入るのがおすすめで、週末より平日が狙い目です。
球根地帯の花畑

球根地帯(Bollenstreek)は、ハールレムとライデンの間を砂丘沿いに広がり、ヒレホム、リッセ、フォールハウト、ノールトワイカーハウトなどの村々を囲んでいます。春には、黄色、ピンク、赤、紫の花畑が長い帯のように続き、道路やサイクリングロードから無料で見られます。キューケンホフの周りにも畑があるので、公園と花畑を1日で組み合わせられます。
守るべきルール:畑には入らない
畑は栽培農家が所有する生産用の区画です。球根地帯の公式サイトは、立ち入りは禁止だと明言しています。畝の間を歩くと、花や球根を傷め、病気を広めるおそれがあり、生産者は収穫を失います。撮影は畑の縁から行い、花を摘まず、狭い道をふさぐような駐車はやめましょう。花に囲まれた写真を撮りたいときは、開花マップに載っている、そのために整備された花のアトラクションを選んでください。
一番のおすすめは自転車
この地域は自転車で回るのが一番です。サイクリングロードが畑沿いを通っていて、好きな場所で止まれます。全長25kmの整備されたサイクリングルート「Bollenstreek Flower Route」は、多くの畑を通り、砂丘とビーチにつながっています。地域のレンタサイクル店は、開花マップに載っています。電車なら、ハールレム~ライデン間のヒレホム駅とフォールハウト駅が、畑に最も近い出発点です。
2027年4月17日のフラワーパレード
2027年4月17日(土)には、花で飾られた山車のパレード「Bloemencorso Bollenstreek」が、ノールトウェイクからリッセとヒレホムを通ってハールレムまで続きます。沿道では無料で見られます。複数の村には有料の観覧席があり、予約が必要です。この日は地域で1年のうち最も混雑します。キューケンホフに行くなら、別の日にするか、ごく早い時間に出発しましょう。
市内のチューリップ:チューリップ・フェスティバル

チューリップを見るために街を出る必要はありません。毎年4月に開かれるチューリップ・フェスティバルは、造園家のサスキア・アルブレヒトが始めたもので、「アムステルダムっ子みんなにチューリップを」がモットーです。数十万本のチューリップが公共空間に飾られます。通りや橋、広場のプランターやフラワーボックス、公園や有名な建物の前の花壇などです。第12回は2026年4月1日~30日に開かれ、観光局I amsterdamは、第13回を2027年4月1日~30日に開くと発表しています。街なかの展示はすべて無料です。
2026年のコースは、ダムラックとダム広場から始まり、ムント、コーニングス広場、ラートハウス通り、ウェスターマルクトを通り、ニーウ=ウェストからノールトまで各地区に広がっていました。フォンデル公園では、池に浮かべたいかだにオーガニックのチューリップが咲いていました。フェスティバルのサイトでは、毎春、会場と植えられた品種の一覧と、開花状況を示す地図が公開されます。徒歩や自転車で散策するときは、これが一番頼りになります。
緑の散策を続けるなら、1638年創設で、プランタージェ地区にある植物園ホルトゥス・ボタニクスが、毎日開いています。
1月のチューリップの日

シーズンは、真冬に公式に幕を開けます。チューリップの日(Nationale Tulpendag)には、チューリップ生産者団体Tulpen Promotie Nederlandに集まる生産者が、温室で育てた20万本のチューリップを使った仮設の庭をつくります。長い間ダム広場に設けられていましたが、現在はミュージアム広場で開かれます。2027年は1月16日(土)の13時から開かれます。入場は無料で、来場者は1人10本まで摘み取れます。チューリップは現地で配られる袋に入れてもらえます。
とても人気のあるイベントで、I amsterdamによると、入場まで約1時間待つことがよくあります。開場前に着くようにして、暖かい服装で行きましょう。
チューリップ博物館と花市場
中央アジア原産の花がどのようにオランダの象徴になったのかを知るには、アンネ・フランクの家の向かいにあるプリンセン運河116番地のチューリップ博物館に立ち寄りましょう。この小さな博物館では、チューリップが連合州(ネーデルラント連邦共和国)に伝わった経緯と、1630年代のチューリップ狂時代を紹介しています。見学は1時間足らずで、大人の入場料は7€です(2026年10月に確認した料金)。
シンゲル運河沿いの花市場では、球根の袋、種、お土産が中心に売られています。チューリップ博物館のショップと並んで、市内中心部で球根を買うのに一番便利な場所です。
ライデン:オランダのチューリップ発祥の地
オランダのチューリップの歴史は、ライデンから始まりました。植物学者カロルス・クルシウスは、1593年にここに着任して1590年創設の大学植物園の園長となり、オスマン帝国から来たチューリップを栽培しました。この栽培が、オランダの球根栽培の起源です。クルシウス庭園(Clusiustuin)は、1594年の設計図と植物リストをもとに再現された庭で、1600年ごろの植物園の様子を今に伝えています。
アムステルダム中央駅から直通電車があり、2026年にはキューケンホフと臨時バスで結ばれていたライデンなら、午前に公園、午後に街を組み合わせられます。
足をのばして:ノールトオーストポルダーの花畑
車があれば、アムステルダムの北東約100kmのフレヴォラント州にあるノールトオーストポルダーでは、毎春チューリップ・フェスティバル(Tulpenfestival)が開かれます。車と自転車用の整備された無料のルートが、広大なチューリップ畑沿いを通ります。コースは、畑の場所に応じて毎年変わります。主催者は2027年も開催すると確認しており、日程は開花の時期が近づくと発表されます。
チューリップの球根を持ち帰る
チューリップの球根は、翌春に咲かせるには秋に植えます。10月か11月にアムステルダムにいるなら、持ち帰って帰国後すぐに植えるのにぴったりの時期です。袋に書かれた品種、色、開花時期を確認しましょう。
ルールは行き先によって変わります。
- 欧州連合(EU)内:個人使用のために買った球根は、手続きなしで持ち運べます。
- イギリス:ブレグジット以降、EUから入る植え付け用の植物は、球根も含め、植物検疫証明書が必要です。2kgを超える場合は、到着時の検査が義務です。
- アメリカ:旅行者は、最大12株まで、根がむき出しで土が付いていない状態で、出発国の植物検疫証明書を添えて入国でき、税関に申告する必要があります。
- そのほかの国:証明書が必要なことが多いので、購入前にお住まいの国の当局に確認してください。
これらの行き先に持ち帰る場合は、販売店に、お住まいの国で有効な植物検疫証明書付きの球根を頼み、検査まで元のパッケージのまま持っておきましょう。証明書がないと、到着時に球根を没収されることがあります。
2027年シーズンのまとめ
| イベント | 場所 | 2027年の日程 | 料金 |
|---|---|---|---|
| チューリップの日 | アムステルダム、ミュージアム広場 | 1月16日(土)13時~ | 無料 |
| キューケンホフ | リッセ | 3月18日~5月9日、8時~19時 | 大人はオンライン21€から、窓口27€ |
| チューリップ・フェスティバル | アムステルダムの通り、広場、公園 | 4月1日~30日 | 無料 |
| Bloemencorso Bollenstreek | ノールトウェイクからハールレムまで | 4月17日(土) | 沿道は無料、有料の観覧席あり |
| 球根地帯の花畑 | ハールレムとライデンの間 | 4月中旬~5月初め(天候による) | 無料(畑の縁から見学) |
| チューリップ博物館 | アムステルダム、Prinsengracht 116 | 毎日10時~18時(4月27日と12月25日を除く) | 大人7€ |
料金は2026年10月に確認したものです。畑の開花時期は決して保証されません。出かける数日前に、開花マップとキューケンホフの開花情報を確認してください。
さらに知るために
球根地帯での1日を計画するには、アムステルダムからの日帰り旅行のガイドでハールレムほか電車で行きやすい街を紹介しています。メトロや電車の切符は、アムステルダムの交通のガイドに詳しく載っています。滞在が4月末なら、4月27日のキングスデーで、街がオレンジ色のお祭りに変わります。アムステルダム3日間モデルコースでは、チューリップの1日を日程に入れるヒントが見つかります。








