チケットを買う前に知っておきたいこと

  • OVとNL:上映プログラムの「OV(originele versie)」は、原語のままオランダ語字幕が付く上映、「NL」はオランダ語吹き替えで字幕なしの上映です。NLは主にアニメ映画や子ども向け映画です。オランダ映画には通常英語字幕はありませんが、「EN SUBS」や「English subtitles」と表示された特別上映があります。
  • カード払いのみ:Pathé、Rialto、FilmHallen、Het Ketelhuis、LAB111では現金は使えません。クレジットカードを用意するか、オンラインでチケットを購入してください。
  • 休憩(pauze):Pathéの多くの劇場では、長い映画の途中に休憩が入ります。トゥシンスキとPathé De Munt、そしてIMAX、Dolby Cinema、4DX、ScreenXの各スクリーンには休憩はありません。
  • 料金:ミニシアターでは1枚およそ13〜13.50ユーロです。Pathéでは曜日、時間、作品、スクリーンによって料金が変わり、正午前の回や平日の回がもっとも安くなります。

歴史ある劇場

Pathé Tuschinski:レヘリールスブレーストラートのアール・デコ

1921年にムント広場とレンブラント広場の間に開館したトゥシンスキ劇場は、アムステルダムの映画文化を象徴する建物です。2つの塔を持つファサード、装飾が施された天井の大ホール、バルコニー席とボックス席、全部で6つのスクリーンがあります。タイム・アウト誌は2021年にここを世界でもっとも美しい映画館に選びました。魅力を満喫するには、大ホール(1番スクリーン)で上映される作品を選ぶか、朝のオーディオツアーに参加してください。見学の詳細とボックス席については、専用のスポット紹介をご覧ください。

The Movies:街でもっとも古い映画館

The Moviesのアール・デコ様式の大ホール。赤い座席と装飾パネル

ハーレマーダイク161番地、中央駅から徒歩約15分の場所にあるThe Moviesは、アムステルダム最古の映画館を名乗っています。1912年に「Bioscoop Tavenu」として開館し、アール・デコ様式の大ホールはこの時代のものです。現在の名前になったのは1970年代で、このときに1スクリーンから4スクリーンに増えました。上映作品はアートハウス系、ドキュメンタリー、質の高い大作まで幅広く、館内のレストランでは映画とピザのセットも楽しめます。ヨルダーン地区の散策を締めくくるのにぴったりの1軒です。

Kriterion:学生が運営する映画館

ロエテルス通りのクリテリオンの外観。前に自転車が並んでいる

ヴェーセルプレイン駅近く、ロエテルスストラート170番地のKriterionには、他に類のない歴史があります。1945年6月1日にレジスタンス出身の学生たちが、学生が学費を稼げるようにと設立し、同年11月6日に開館しました。建物はもともとユダヤ人労働者団体の集会所でしたが、占領下で接収されました。今も3つのスクリーンとカフェは学生たちが上下関係なく運営しており、毎学年度の初めには『市民ケーン』を上映するのが恒例です。2007年には東部のティモール広場(62番地)に2館目のStudio/Kを開きました。トラム14番で行け、映画とディナーのセットを出すレストランがあります。

Rialto:デ・パイプのアートハウス

デ・パイプ地区のRialto De Pijp(セインチュールバーン338番地)は、100年以上の歴史を持つ地域密着型の映画館で、1982年に財団によって閉館を免れました。ラテンアメリカ、アジア、アフリカの映画を多く上映し、プログラムには英語字幕付きの外国語映画を集めたコーナーがあります。料金は13.50ユーロ、営業時間は月〜土が11時〜1時、日曜が12時30分〜1時です。市の南、VU大学のキャンパス(De Boelelaan 1111)にも2館目があります。周辺の街歩きには、デ・パイプ地区ガイドもお読みください。

Eye Filmmuseum:IJ川沿いの映画博物館

IJ川北岸に建つ白い角張った建物、Eye Filmmuseum

Eye Filmmuseum(IJpromenade 1)は、中央駅の裏から昼夜を問わず出ている無料フェリーF3(Buiksloterweg方面)に乗れば、5分もかからずに着きます。4つのスクリーンでは、名作、回顧上映、作家性の強い映画といったシネマテーク的なプログラムが組まれています。料金は13.50ユーロ(学生12ユーロ、11歳まで8ユーロ)で、150分を超える映画は2.50ユーロ、210分を超える映画は5ユーロの追加料金がかかります。映画のチケットがあれば、同じ日に地下階の常設展「What is Film?」を観覧できます。企画展は16.50ユーロで、ミュージアムカード所持者と18歳未満は無料です。チケット売り場は、火〜木と日曜が10時〜22時、金・土は23時まで、月曜は18時〜22時。チケットなしで入れるバー・レストランからは、IJ川の絶景が楽しめます。

FilmHallen、LAB111、Het Ketelhuis:西部の映画館

FilmHallen:旧トラム車庫の中で

保存指定を受けた旧トラム車庫デ・ハーレンの中心にあるFilmHallen(Hannie Dankbaarpassage 12)は、2014年9月に9つのスクリーンでオープンしました。その1つ、パリジャン・ホールは、100年以上の映画の歴史を誇ります。映画は通常、オランダ語字幕付きの原語上映で、「Expat Cinema」の回には英語字幕が付きます。料金は13.50ユーロ、学生9ユーロ、17時前の12歳までの子ども7.50ユーロで、支払いはカードのみです。すぐ隣のフードハレンで、上映前に食事をすることもできます。

LAB111:元研究所の映画館

そこから数ブロックの場所にあるLAB111(Arie Biemondstraat 111)は、2016年から病理解剖学の旧研究所を使っています。元礼拝堂に設けられた小さなスクリーン「LAB 8½」が通常のスクリーンを補い、朝から営業するバー・レストランのStrangeloveでは、薪窯で焼いたピザが食べられます。料金は13ユーロでカード払いのみ。「International Cinema」シリーズでは、英語字幕付きの映画を上映しています。

Het Ketelhuis:オランダ映画の拠点

ウェスターガスのレンガ造りの旧ボイラー室。映画館Het Ketelhuisが入っている

ウェスターパルクのそばにある旧ガス工場ウェスターガスの敷地内、かつてのボイラー室に、Het Ketelhuis(Pazzanistraat 4)は1999年から入っています。オランダ映画を観るならまずここで、ヨーロッパのアートハウス作品や子ども向け映画も上映しています。毎週水曜の「Ketelhuis Expat」では、英語字幕付きのオランダ映画とヨーロッパ映画を上映しており、オランダ映画を内容を理解しながら観るチャンスです。料金は13.50ユーロ(17歳まで7.50ユーロ)でカード払いのみ。テラス付きのレストバーは10時〜1時の営業です。

ライツェ広場周辺とシネコン

ライツェ広場には2つの映画館があります。Pathé City(Kleine-Gartmanplantsoen 15-19)は7スクリーン、Cinecenter(Korte Leidsedwarsstraat 10)は小さなアートハウス系の4スクリーンで、どちらも地下にあるため車椅子では入れません。中心部のPathé De Munt(Vijzelstraat 15)には13のスクリーンがあり、Dolby Cinemaと可動シートの4DXも備えています。IMAXを観るなら南東のPathé Arena(Johan Cruijff Boulevard 600)へ。2005年にオランダ初のIMAXスクリーンが設置された劇場です。Pathéの追加料金は、IMAXまたはDolby Cinemaが3ユーロ、4DXが5.50ユーロ、3Dが1.50ユーロで、月曜は学生が9ユーロになります。アムステルダム・ノールトでは、IJ川沿いの小さな映画館FC Hyena(Aambeeldstraat 24)にレストランとテラスがあります。

映画祭と野外上映

  • Imagine Film Festival:ファンタスティック映画祭で、2026年10月29日〜11月8日にFilmHallen、LAB111、Hal Westで開催されます。
  • IDFA:世界有数の規模を誇るアムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭で、2026年11月12日(木)〜22日(日)に開催されます。一般向けのチケット販売は10月28日の正午に始まります。
  • Pluk de Nacht:毎年夏にIJ川沿いのStenen Hoofdで開かれる野外映画祭です。2026年は8月19日〜29日に開催されました。

映画館は天気が悪い日の過ごし方としても便利です。ほかのアイデアは、アムステルダムで雨の日に楽しむ方法のガイドをご覧ください。

パスや会員制度は旅行者に便利?

Cinevilleカードは、FilmHallenやLAB111を含むオランダ全土の80以上のインディペンデント系映画館で無制限に利用でき、月額24ユーロ(30歳未満は19ユーロ)です。ただし4か月の契約が必要で、最初の支払いはオランダの銀行の決済システムであるiDEALで行う必要があるため、短期滞在には向きません。月額23ユーロからのPathé Unlimitedも、主に居住者向けです。数日の滞在なら、チケットは1枚ずつ購入してください。

一覧表

映画館 住所 スクリーン数 大人料金 備考
Pathé Tuschinski Reguliersbreestraat 26-34 6 変動 1921年のアール・デコのホール、朝のオーディオツアー
The Movies Haarlemmerdijk 161 4 – 市内最古の映画館(1912年)
Kriterion Roetersstraat 170 3 – 1945年から学生が運営
Studio/K Timorplein 62 – 13ユーロ トラム14番、映画とディナーのセット
Rialto De Pijp Ceintuurbaan 338 – 13.50ユーロ 英語字幕付きの外国映画
Eye Filmmuseum IJpromenade 1 4 13.50ユーロ 無料フェリーF3、映画の日は展示も見学可
FilmHallen Hannie Dankbaarpassage 12 9 13.50ユーロ 英語字幕のExpat Cinema上映
LAB111 Arie Biemondstraat 111 – 13ユーロ 元研究所、International Cinemaシリーズ
Het Ketelhuis Pazzanistraat 4 – 13.50ユーロ 水曜は英語字幕付きオランダ映画
Cinecenter Korte Leidsedwarsstraat 10 4 – 地下のホール、車椅子不可
Pathé De Munt Vijzelstraat 15 13 変動 Dolby Cinemaと4DX、休憩なし
Pathé Arena Johan Cruijff Boulevard 600 14 変動 IMAX

料金は2026年10月に確認したものです。ほとんどの映画館ではカード払いのみです。

さらに詳しく

上映後も夜を楽しみたい方は夜のアムステルダムのガイドを、演劇やコンサート、ショーについてはアムステルダムのコンサートとショーをご覧ください。また、中心部から離れた映画館へトラム、地下鉄、フェリーで行く方法は、アムステルダムの交通のガイドで詳しく説明しています。