ニーウマルクト広場の真ん中に建つヴァーグは、かつての城門、シント・アントニス門で、礎石には1488年の日付が刻まれています。アムステルダムに現存する宗教施設以外の建物では最古です。1617年に公設の計量所となり、その後は外科医組合をはじめ複数のギルドの拠点になりました。現在はレストラン兼カフェと、研究機関ヴァーグ・フューチャーラボが入っています。広場は昼夜を問わず自由に入れ、月曜から土曜は市場が立ちます。場所は飾り窓地区とチャイナタウンの境目です。 ヴァーグと広場をひと回りするなら20〜30分ほど。市場をのぞいたり、テラスで一杯飲んだりするなら、もっと時間を見ておきましょう。
見どころ

ヴァーグと塔
れんが造りの建物には、尖り屋根をのせた丸い塔が残っています。15世紀末に築かれた市壁の一部だった中世の城門の名残です。町が広がると門は防衛の役目を失い、1617〜1618年に内部の空間に屋根がかけられ、商品の重さを量る公設計量所になりました。

ギルドの入口
上の階には鍛冶屋、画家、石工、外科医のギルドが入り、それぞれ専用の入口がありました。ギルドの紋章は今も入口の上に見え、外科医ギルドの入口には「Theatrum Anatomicum(解剖劇場)」の文字が読み取れます。

ニーウマルクトの市場
広場は1614年、門のまわりの水路が埋め立てられて生まれ、以来ずっと市場の場になってきました。月曜から金曜は、果物、野菜、花、チーズを売る小さな市場が立ち、土曜は生産者によるオーガニック市場が広場いっぱいに広がります。5月から10月の日曜には、骨董品や珍品、古書の市も開かれます。
解剖劇場とレンブラント
外科医ギルドはヴァーグの中に部屋を構えていました。1632年に描かれた『テュルプ博士の解剖学講義』は、このギルドがレンブラントに依頼した作品です。公開解剖が行われたドーム付きの解剖劇場は、1690〜1691年に造られました。現在はヴァーグ・フューチャーラボが所有し、討論会や発表会を開いています。自由には見学できず、入れるのはこうしたイベントや一般公開日だけです。
レストラン兼カフェ「In de Waag」
1996年から1階に入っているレストラン兼カフェで、大きな燭台に灯る約300本のろうそくが店内を照らします。毎日11時から営業し、料理は11時30分から22時まで提供されます(2026年10月に確認)。イベント以外で建物の中に入れる唯一の方法です。
波乱に満ちた歴史
ギルドのあとは、フェンシングの練習場、工房、消防署、市の公文書館、そして博物館として使われました。1970年代には、地下鉄建設のために地区の家屋が取り壊されたことから1975年のニーウマルクト暴動が起きました。都市高速道路の計画は中止されましたが、地下鉄は完成しました。第二次世界大戦中には、この広場がアムステルダムのユダヤ人が強制移送の前に集められた場所の一つにもなりました。
ゼーダイクとチャイナタウン
広場の北にあるゼーダイクは、かつての堤防が船乗りの通りになった道で、アムステルダムのチャイナタウンの中心です。中華、タイ、ベトナム料理のレストランやアジア食材店が並び、通りの名前の表示板はオランダ語と中国語の2言語です。一般に開放されている仏教寺院「He Hua」と、1927年にベット・ファン・ベーレンが開いたカフェ「't Mandje」があり、後者は今もゲイとレズビアンの歴史を伝える場所として知られています。ゼーダイクの端では、スレイエルストーレンがかつての港の跡を示しています。
実用情報
アクセス
Nieuwmarkt, 1012 CR Amsterdam(ヴァーグは4番地)。アムステルダム中央駅からゼーダイクまたはヘルデルセカーデを通って徒歩約10分です。 地下鉄はNieuwmarkt駅(51、53、54番線)がヴァーグのすぐそばで、中央駅の次の駅です。
営業時間
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