自転車を借りる:レンタル店・料金・必要書類

中心部のレンタル店

中央駅、ダム広場、フォンデル公園の周辺にはレンタル店がたくさんあります。中心部の大半をカバーしているのは2つのチェーンで、料金は各社のサイトに掲載されています。

  • MacBike:5店舗(Centraal Station、Dam、Waterlooplein、Oosterdok、Vondelpark)。シティバイクは1時間11.25ユーロ、3時間13.95ユーロ、1日17.95ユーロ、2日目以降は1日14.95ユーロ。電動アシスト自転車は1日41.50ユーロです。保険は通常の自転車では任意(1日4.95ユーロ)、電動アシスト自転車では必須(1日8.95ユーロ)。保証金はクレジットカード、またはパスポートか身分証明書と、自転車1台につき現金50ユーロです。
  • Black Bikes:市内に約20店舗。ハンドブレーキ付きの自転車は3時間12.99ユーロ、1日19.49ユーロ、電動アシスト自転車は3時間22.99ユーロです。盗難・損害保険は必須(3時間5.49ユーロ、6〜24時間6.49ユーロ)で、鍵は貸出品に含まれます。オンライン予約なら10%割引になります(当日のオンライン予約はできません)。パスポートかEUの身分証明書の提示が必要で、運転免許証は受け付けられません。

オランダの自転車の多くは、ペダルを逆に踏んで止めるバックペダルブレーキ(terugtraprem)です。慣れていない方は、ハンドブレーキ付きの自転車をお願いしましょう。交通の中ではそのほうが安全です。スマートフォンを手に持たずに道案内を見るには、ハンドルホルダーとモバイル通信があれば十分です。詳しくはアムステルダムのインターネットとSIMカードのガイドをご覧ください。

オランダ鉄道のOV-fiets

中央駅の地下駐輪場に並ぶ黄色と青のOV-fiets

黄色と青のOV-fietsは、中央駅を含む約300の駅やレンタルポイントでNS(オランダ鉄道)が貸し出している自転車です。料金は安く、24時間ごとに4.80ユーロ。72時間を超えると1日につき5ユーロが加算され、最長7日間まで借りられます。別の駅で返却すると10ユーロ追加、鍵を紛失すると20ユーロ、7日を過ぎても返却しない場合は350ユーロが請求されます。電動タイプのOV-ebikeは24時間13.50ユーロです。

ただし、この仕組みは旅行者向けではありません。NS Flexのサブスクリプション(NS Flex Basisは無料)を個人用の交通ICカードに登録し、口座引き落としのNSアカウントを作る必要があり、本人確認のために0.01ユーロが引き落とされます。非接触型のクレジットカードだけでは利用できません。こうしたカードをすでにお持ちでなければ、民間のレンタル店で借りるほうが現実的です。

旅行者向けのシェアサイクルはありません

アムステルダムには、パリのヴェリブのようなシェアサイクルはありません。市は3年間の試験運用を経て、2025年にシェアサイクルの全市展開を断念しました。また、Donkey Republicも2026年4月1日からステーション数を絞らざるを得なくなりました。数時間でも数日間でも、店舗でのレンタルがいちばん簡単です。そのほかの交通手段は、アムステルダムの交通のガイドで紹介しています。

鍵と盗難

運河から引き上げられ、手すりに立てかけられた錆びた古い自転車

アムステルダムでは自転車の盗難がよくあり、運河の底から自転車が引き上げられることも珍しくありません。レンタル店では通常、2種類の鍵が付いてきます。フレームに固定する後輪錠と、チェーンです。たとえ5分の停車でも、止めるたびに両方を使いましょう。

  • 片方の車輪だけでなく、フレームを駐輪アーチなど動かないものにつなぎます。
  • 夜は管理された駐輪場か、宿泊先に駐輪スペースがあればそこに置きます。
  • かごやサイドバッグには何も入れないでください。
  • 路上で安く売られている自転車は絶対に買わないでください。ほぼ確実に盗品で、買った側も違反になります。

レンタル自転車が盗まれたら、すぐにレンタル店に連絡してください。警察への盗難届の出し方を教えてもらえます。届け出がないと保険は適用されません。そのほかの日常のリスクは、アムステルダムの詐欺と安全のガイドで紹介しています。

交通ルール

オランダの交通ルールは、自転車にも自動車と同じように適用され、警察は取り締まりを行っています。

  • 自転車専用道路:右側通行で、専用道路がある場合はそこを走ります(多くは赤色で、白い自転車が描かれた青い丸標識があります)。歩道の走行は禁止で、カルファー通り(Kalverstraat)のような歩行者天国では自転車を降りて押します。
  • 優先関係:標識や、路面に描かれた白い三角形(「サメの歯」)がない場合は、自転車も含めて右からの車が優先です。トラムは事実上いつも優先され、線路は斜めに横切るのが安全です。
  • 信号:専用道路には自転車用の信号が付いていることが多く、赤信号は守る必要があります。
  • 進路変更の合図:曲がる前に腕を伸ばします。
  • ライト:日没から日の出まで、および視界が悪いときは、白または黄色の前照灯と赤い尾灯が義務です。
  • 携帯電話:走行中にスマートフォンなどの電子機器を手に持つのは禁止です。ハンドルに固定したホルダーやイヤホンは認められています。
  • 同乗者:荷台に人を乗せることができ、子どもは専用のシートに乗せます。ヘルメットは義務ではありません。
  • 並走:並んで走れるのは2台までで、車に道を譲るときは縦一列になります。
  • 飲酒:血中アルコール濃度の上限は、自動車の運転者と同じ0.5g/Lで、オランダ警察によればグラス約2杯に当たります。これを超えると単なる交通違反ではなく、犯罪になります。

罰金:違反するといくらかかるか

16歳以上の自転車利用者に対する罰金は、オランダ検察庁が毎年定めています。以下は、旅行者に多い違反について2026年に適用されている金額です。

違反 2026年の罰金
走行中にスマートフォンを手に持つ 170ユーロ
赤信号無視 120ユーロ
右からの車に優先を譲らない 120ユーロ
右側からの追い越し 120ユーロ
規定のライトなしで走行 75ユーロ
通行が義務づけられた自転車専用道路を走らない 75ユーロ
腕を伸ばさずに曲がる 50ユーロ
有料駐車スペースに自転車を止める 50ユーロ

金額は2026年10月時点のもので、これに管理手数料9ユーロが加わります。飲酒運転は別の刑事手続きとなり、より重い処分が科されます。滞在中のほかの落とし穴は、アムステルダムでやってはいけないことのガイドにまとめています。

駐輪:駐輪場とFietsdepot

アムステルダムの運河沿いに止められた自転車

中央駅の駐輪場

2023年から、中央駅に大規模な駐輪場が2つ開業しています。駅前の水面下に造られたStationsplein(7,000台)と、IJ側のIJboulevard(4,000台)です。最初の24時間は無料で、それ以降は有料になります。Stationspleinの駐輪場は昼夜を問わず開いており、修理工房もあります。

それ以外の場所では、駐輪アーチや駐輪場にだけ止めてください。橋や手すりにつないだり、標識で禁止されている区域に止めたりした自転車は、市に撤去されることがあります。

撤去された自転車をFietsdepotで取り戻す

撤去された自転車は、市の自転車保管所であるFietsdepot(Bornhout 8、市の西側のWestelijk Havengebied、中心部からは遠い場所)に運ばれます。引き取りは26ユーロで、身分証明書と鍵が必要です。レンタル自転車の場合は、まずレンタル店に電話してください。自転車がその店のものだと証明できるのは店だけです。

歩行者のための注意:自転車専用道路の落とし穴

自転車を借りない方でも、街のあちこちで自転車に出会います。赤い専用道路は歩道のように見えますが、歩道ではありません。歩いたり、写真を撮るために立ち止まったりせず、道路と同じように左右をよく確認してから渡りましょう。電動アシスト自転車やカーゴバイクは速く、迷い込んだ歩行者のために止まってくれないサイクリストも多くいます。ベルを鳴らされたら「どいてください」の合図です。

おすすめのサイクリングコース

  • フォンデル公園:ミュージアム広場から数分の距離にあり、園内の道は自転車も走れます。歩行者が多いので、ゆっくり走りましょう。
  • アムステルダムセ・ボス:市の南西にある大きな森で、中心部から自転車で20分ほど。全長14kmの案内標識付きコースがあり、園内にレンタル店もあります。
  • ウォーターランド:中央駅の裏から無料フェリーでアムステルダム北地区に渡ると、20分ほどで牧草地が広がり始めます。ドゥルガーダム、ランスドルプ、ブルーク・イン・ウォーターランドを回るコースは、ウォーターランドとその村々のガイドで詳しく紹介しています。

堤防の上は風が強いことが多いので、風の強い日は短い周回コースにしましょう。水筒もお忘れなく。水道の蛇口で無料で水を補給できます。詳しくはアムステルダムの水道水は飲める?をご覧ください。

電車・地下鉄・フェリーでの自転車

  • NSの電車:通常の自転車は、1日有効の自転車デイチケット(Dagkaart Fiets)8.50ユーロで持ち込めます。平日は6時30分〜9時と16時〜18時30分は、車内への持ち込みが禁止です。折りたたみ自転車は、畳んでいれば時間帯を問わず無料で持ち込めます。
  • GVBの地下鉄:自転車用の追加料金が必要です。トラムとバスには自転車を持ち込めません。
  • IJのフェリー:自転車の利用者は無料で、予約も不要です。到着したら先に歩行者を降ろし、慌てずに出発しましょう。

早見表

手段 料金 備考
MacBike、シティバイク 3時間13.95ユーロ、1日17.95ユーロ 保険は任意、1日4.95ユーロ
MacBike、電動アシスト自転車 1日41.50ユーロ 保険は必須、1日8.95ユーロ
Black Bikes、ハンドブレーキ 3時間12.99ユーロ、1日19.49ユーロ 保険は必須、オンラインで10%割引
Black Bikes、電動アシスト自転車 3時間22.99ユーロ 保険は必須
OV-fiets(NS) 24時間4.80ユーロ NS Flexと個人用カードが必要
中央駅の駐輪場 24時間無料 StationspleinとIJboulevard
Fietsdepot(撤去された自転車) 26ユーロ 身分証明書と鍵が必要
電車での自転車 1日8.50ユーロ 平日6時30分〜9時と16時〜18時30分は禁止
IJのフェリー 無料 歩行者と自転車

料金は、2026年10月にレンタル店、NS、アムステルダム市のサイトで確認したものです。

さらに詳しく

自転車をトラム、地下鉄、GVBのチケットと組み合わせたい方は、アムステルダムの交通のガイドをご覧ください。路上での飲酒から美術館のチケットまで、そのほかの現地ルールはアムステルダムでやってはいけないことにまとめています。また、電車に乗るときや地下の駐輪場に自転車を預けるときは、アムステルダム中央駅のページで駅の構造と出入口を紹介しています。