知っておきたいオランダのチーズ

オランダのチーズは主に牛乳から作るプレス型のハードタイプで、丸ごとのホイールで売られ、注文に応じて切り分けられます。いくつかはEUの原産地保護の対象です。保護原産地呼称(AOP)は特定の生産地域を保証し、保護地理的表示(IGP)はもう少し広く、国との結びつきを示します。
| チーズ | 特徴 | 保護 |
|---|---|---|
| ゴーダ | いちばん広く出回っており、大きな平たいホイール。若いものは非常にマイルド、熟成すると非常に濃厚 | IGP Gouda Holland、北ホラント産はAOP Noord-Hollandse Gouda |
| エダム | 小さな球形で、ゴーダより生地がしっかりして脂肪分が少なく、輸出用は赤いロウの外皮 | IGP Edam Holland、AOP Noord-Hollandse Edammer |
| ブーレンカース | 農家が自家製造する生乳のチーズ | 伝統的特産品保証(STG) |
| ライデンチーズ(Leidse kaas) | ライデン地方のクミン入りチーズ。Boeren-Leidse met sleutelsは外皮に2本の鍵の印がある | AOP Boeren-Leidse met sleutels |
| フレーバーチーズ | クミン、クローブ、ハーブ、イラクサ入りのゴーダ | 特別な保護なし |
| ヤギのチーズ | 白いプレス型で、近年よく見かけるようになった | IGP Hollandse geitenkaas |
Old AmsterdamやLeerdammerのように、どの店にも並んでいるブランドは、品質の良い工業製品ですが、保護された呼称ではありません。もっと個性のあるチーズが欲しいなら、熟成したブーレンカースを頼んでみてください。
熟成の見方:jongからoverjarigまで
同じゴーダでも、時間とともに味がまったく変わります。チーズ店はラベルに熟成度を書いていて、オランダでは誰もが使う共通の段階があります。
- Jong(ヨング)(若い、約4週間):生地は柔らかく、味はまろやかでミルキー。朝のオープンサンドに使うチーズです。
- Jong belegen(ヨング・ベレーヘン)からbelegen(ベレーヘン)(約2〜4か月):味が増し、生地が締まってきます。
- Extra belegen(エクストラ・ベレーヘン)(約7か月):香りがはっきりして、塩気もやや感じられます。
- Oud(アウト)(10か月以上)とoverjarig(オーヴァーヤーリフ)(1年以上):生地は乾いて崩れやすく、噛むとカリッとする小さな結晶が混じり、ナッツやキャラメルのような味わいです。
初めて試食するなら、同じチーズ店でjong belegenとoudを食べ比べてみてください。違いに驚くはずです。カフェでは、熟成したチーズをさいの目に切ってマスタードを添え、ビールのおつまみとして頼めます。
アムステルダムで味わう・買う
中心部の試食ができる店
人通りの多い通り(ダムラック、ダムストラート、カルファーストラート、ダム広場周辺)には、無料の試食を出すチーズ店があります。トリュフ、ペスト、唐辛子などのフレーバーチーズが多く、旅行者には好評ですが、伝統的なものではありません。キロ単価は、地元のチーズ専門店より高めのことが多いので、大きな塊を買う前に比べてみましょう。
いちばん有名なのはAmsterdam Cheese Museum(アムステルダム・チーズ博物館)で、Prinsengracht 112、アンネ・フランクの家のすぐそばにあります。入場は無料で予約も不要です。1階では20種類以上のチーズを試食でき、地下にはオランダチーズの歴史を紹介する小さな展示があります。営業時間は月〜土曜が9時〜22時、日曜が9時〜21時です。何よりもまずお店ですが、最初のチーズ体験にはちょうどよい場所です。
チーズ専門店
熟成度のはっきりした本物のチーズを選ぶなら、注文に応じてカットし、買う前に試食させてくれる専門店へ。9つの小道エリアにあるDe Kaaskamer van Amsterdam(デ・カースカーメル・ファン・アムステルダム)はRunstraat 7にあり、床から天井まで、オランダ産と外国産のチーズのホイールでいっぱいです。ハム・ソーセージ類、ワイン、テイクアウトのサンドイッチもあります。営業時間は月曜が12時〜18時、火〜金曜が9時〜18時、土曜が9時〜17時、日曜が12時〜17時です。旅行用に真空パックにしてもらうこともできます。
市場
市場のチーズ店は量り売りで、中心部の店より安いことが多いです。
- デ・ペイプ地区のアルベルト・カイプ市場(月〜土曜):さまざまな熟成度のゴーダを扱う屋台がいくつかあります。
- ヨルダーンのノールデルマルクト(土曜):農家のチーズも並ぶオーガニック市場です。
チーズ作りを見る
ザーンセ・スカンスでは、カタリーナ・フーヴェ農場が毎日、解説付きのチーズ作りのデモンストレーションを行い、試食もできます。アムステルダム中央駅から電車で行け、風車見学と組み合わせられます。
アムステルダム周辺の伝統的なチーズ市

春から夏にかけて、3つの町が昔ながらのチーズの取引を再現しています。衣装を着た運び手、計量、そして手を打ち合わせて値段を決める「handjeklap」(ハンチェクラップ)です。入場はどこも無料です。
| 市場 | 曜日と時間 | シーズン | アムステルダムから |
|---|---|---|---|
| アルクマール | 金曜10:00〜13:00、7〜8月は火曜夜19:00〜21:00 | 2027年3月26日〜9月24日 | 直通電車で約35分、片道10ユーロ |
| エダム | 水曜10:30〜12:30 | 2026年は7月1日〜8月19日 | バス316番で約35分 |
| ハウダ | 木曜10:00〜12:30 | 2026年は4月〜8月末 | 電車で約1時間 |
営業時間と料金は2026年10月に確認したものです。エダムとハウダの2026年シーズンはすでに終了しており、2027年の日程はまだ発表されていません。
- アルクマールのチーズ市は最大規模で、いちばん本格的です。ワーグプレインに約2,400個のチーズが並び、1593年創設の運び手のギルドがあり、計量所の中にはチーズ博物館があります。ひとつだけ見るならここがおすすめです。
- エダムの夏の市は、規模が小さくて家族的で、1778年建造の計量所の前で開かれます。同じバス路線上にあるフォーレンダムとマルケンと組み合わせられます。
- 南のハウダでは、木曜に市庁舎の前で独自の市が立ちますが、移動時間は長めです。
エダム、モニケンダム、ブルーク・イン・ウォーターランドなど、街の北にある酪農の村々を訪ねるなら、ウォーターランドのモデルコースをご覧ください。
チーズを持ち帰るには
- 包装:真空パック(「vacuüm」)を頼みましょう。たいていのチーズ店や売店で対応してくれます。ハードタイプのチーズは、きちんと包装すれば、冷蔵なしでも数日の旅に耐えられます。
- 飛行機:ハードタイプのチーズは、預け荷物なら問題ありません。機内持ち込みでは、クリーム状やスプレッド状のチーズは液体の制限の対象ですが、ゴーダの塊は対象外です。
- 税関:EU加盟国間では、個人使用なら量の制限はありません。ただし、2025年4月12日以降、英国は旅行者がEUからのチーズや乳製品を英国本土に持ち込むことを禁じており、包装済みや免税店で買ったものも対象です。そのほかの国については、買う前に自国の税関のルールを確認してください。
- 量:ゴーダのホイール1個は10キロを超えることも多いです。小さなホイールや、250グラム〜1キロのカットも売られており、持ち運びが楽です。
さらに楽しむために
チーズは、この土地の食文化のほんの一部です。ニシン、ビターバレン、ストロープワッフルはアムステルダムで何を食べる?で紹介しています。街の外への外出を計画するなら、アムステルダムからの日帰り旅行も読んでみてください。地区の市場についてはアルベルト・カイプ市場のページがあります。








